2000/4/18から、抗がん剤による化学療法がスタートした。
点滴を24時間を4日間、1週間毎に注射(3回)で3週間1セット。それを3回(クール)行う。
以下のリストは私に処方された抗がん剤である。抗がん剤は多くの種類があり、患者一人一人の病状、体力に応じて処方される。
2.ビンクリスチン植物性アルカロイド剤脱毛・しびれ
| 薬名 | 種類 | 主な副作用 |
| 1.シスプラチン | ホルモン製剤 | 脱毛、骨髄抑制 |
| 3.ブレオマイシン | 抗がん性抗生物質 | 肺機能低下 |
共通して起こる重要な副作用として、骨髄抑制、すなわち赤血球・白血球・血小板などが減る。これは、具体的には貧血になったり、感染症をおこしやすくなる。
抗がん剤の副作用はその人の体質、薬の種類によって千差万別である。
同室に2人、別室に2人合宿仲間(同じがん患者をこう呼んでいた。私達は最低3ヶ月から半年は長期の治療だったからである)がいたがそれぞれ症状はちがっていた。
症状の軽い人は、治療中でも食欲があり、吐き気も感じないようだった。
KNさんは口内炎になやんでいた。
INさんは、主に食欲不振と気持ち悪さ。
私は全身の倦怠感、食欲不振と嘔吐が襲ってくることが多かった。
点滴で吐き気どめの薬も入れてもらい、飲み薬(カイトリル、プリンペラン)も飲むのだが、なかなか吐き気は止められなかった。
また、骨髄抑制に関しては、白血球を増やす注射を打つ。血液検査で数値が3000以下だと安静、2000以下になるとカーテン隔離といって、一日中カーテンをひいて、外に出るときはマスク、病棟以外出かけてはいけないと言われる。
1000以下になると、面会謝絶の個室へ隔離となる。
白血球を増やす筋肉注射をすると、猛烈な腰痛が起きる。骨髄が白血球をがんばって作ってる痛みらしいのだが、湿布をしても止まらず、夜寝られないほど激しい。
脱毛については、ほとんどの人が最初に薬を入れて1~2週間くらいでなくなってしまう。頭髪だけでなく、眉毛、まつげ、全身の毛が抜ける。
私の場合、洗髪や枕元にかなりな脱毛はあったが、いわゆるはげの状態にはならなかった。毎日大量に抜けるのだが、薄くなる程度で済んだのは幸いであった。
皆からうらやましがられるのだが、そうなったらなったで、「私だけ薬が効いてないんじゃないか?」という不安にかられた。
その他に、便意があってもお通事がでなくて苦しんだ。(ふだん便秘はしたことがなかった)マッサージ、温湿布、飲み薬(アローゼン)や、座薬、浣腸、最後には掻き出しまでお世話になったこともあった。
あんまり苦しいので、売店で使い捨ての手袋を買ってきて、自分で掻き出すようになった。
お通事のためにも、入れた薬を出すためにも1日1.5リットルくらい水分を取るように言われる。気分が悪いとそれも辛いものがある。
| 抗がん剤に対する私の個人的な考え方 |
| 私は医者から、がんには3つの治療方法がありますと説明された。 1つは手術療法、2つめは化学療法、3つめが放射線療法。 これらはどれか一つというのではなく、併用されることが一般的である。 西洋医学上、検証されたデータがあり、正しい治療と認められているのはこの3つしかないのだ。 したがって、化学療法を治療法として行う患者は多いと思う。 しかし少しがんのことを調べたり、本を読んだりすると抗がん剤を疑問視する意見があふれている。 これから抗がん治療を行う予定の患者、また今現在治療中の人にとってはそのような情報はマイナスにしかならない。 医者は副作用と主作用のバランスを患者の状態を見ながら調整する。副作用の脱毛を止めることはできないが、吐き気どめや白血球を増加させる薬を処方することはできる。 だから化学療法を受けるなら、自分の副作用についてきちんと医者へ報告し、 医者にやらされているという意識でなく、自分で選んで治療しているという主体性がどんな治療を選ぶにせよ大事なのではないだろうか。 |
